CX400/270 逐次処理ジョブスクリプト例 (富士通コンパイラ利用時)

CX400/270において,逐次処理のジョブ実行を想定した記述方法を示します.

計算資源

ノード数 (ノードあたりコア数) 1ノード (1コア)
経過時間 10分

逐次処理ジョブスクリプト例

#!/bin/sh
#PJM -L "rscgrp=cx2-single"
#PJM -L "vnode=1"
#PJM -L "elapse=10:00"
#PJM -j
#PJM -S

./a.out
  1. 1行目はジョブで使用するシェルの指定です.
  2. 2行目はジョブクラス(リソースグループ) の指定です.逐次処理のときは,cx2-singleを指定してください.
  3. 3行目は使用する仮想ノード数の指定です.CX400/270ではノード数として,-L "vnode=num"で仮想ノード数を指定します.逐次処理のときは,1を指定してください.
  4. 4行目は経過時間の指定です.プログラムが終了しなかった場合でも,指定した経過時間になるとジョブは終了します.
  5. 5行目は標準エラー出力を標準出力に結合する指定です.
  6. 6行目はジョブ統計情報を出力する指定です.

2行目から5行目の"#PJM"で始まる行は,pjsubコマンドへのオプション指定になります.これらは, 以下のように1行にまとめて書くこともできますし,pjsubコマンド実行時に指定することも可能です.

pjsubコマンドオプションを1行で指定する例

#!/bin/sh
#PJM -L "rscgrp=cx2-single, vnode=1, elapse=10:00" -j -S

./a.out

pjsubコマンドオプションを実行時に指定する例

$ pjsub --rsc-list "rscgrp=cx2-single,vnode=1,elapse=10:00" -j -S run.sh

標準出力の結果は,ジョブスクリプト名.oジョブIDというファイルに出力されます. 5行目を指定しなかった場合は,標準エラー出力の結果はジョブスクリプト名.eジョブIDというファイルに出力されます. 標準出力の出力先ファイル名は-o filename, 標準エラー出力の出力先ファイル名は-e filenameで指定することが可能です.

標準出力と標準エラー出力の出力先ファイルを指定する例

#!/bin/sh
#PJM -L "rscgrp=cx2-single"
#PJM -L "vnode=1"
#PJM -L "elapse=10:00"
#PJM -o job.stdout
#PJM -e job.stderr
#PJM -S

./a.out